急性リンパ性白血病92

科学が実証:「夫婦げんかには糖分を」

ある研究が、夫婦げんかと血中のグルコース・レヴェルの相関関係を実証した。おやつを食べることが、けんかを避けるための最良の方策のようだ。

 

まず言っておきたいのは、お腹が空くと怒りやすくなるのは新発見でも何でもない。とはいえ、科学的に実証されねばならない。

オハイオ州立大学の心理学者たちは最近、この説を実証した。彼らは、214人の夫婦(したがって107のカップル)の血液中の糖分レヴェルを、パートナーに対する不快感や攻撃性との相関関係に位置づけた。

 

予想されたとおり、グルコースが平均的により低いレヴェルにある人々は、満腹の人と比較して、パートナーに対してより非友好的になる傾向があることを科学者たちは発見した。研究は「Proceedings National Academy of Sciences」に掲載された。

「自制には糖分が必要です。そして怒りは、最も制御が難しい感情です」と、オハイオ州立大学の心理学者で研究の著者、ブラッド・ブッシュマンはコメントする。

空腹による怒りの状態を定義するスラングまで存在する。"hangry"といい、"angry"(怒り)と"hungry"(空腹な)の言葉遊びだ。ブッシュマンは続ける。「私たちは、"hangry"な状態が、夫婦間のような非常に親密な関係の中でも、人間の行動をより悪く変化させることを発見しました」。研究者たちはすべての被験者にブードゥー人形と51本のピンを渡し、彼らに21夜の間、配偶者に対して怒りを感じた分だけピンで人形を突き刺してもらった。

結果は、血液中の糖分レヴェル(夜間行われた「ブードゥー教の儀式」のたびに測定された)が低ければ低いほど、人形に突き刺されたピンの数は多いというものだった。ブッシュマンが導き出した答えは、こうだ。

グルコースは脳のガソリンです。怒りや攻撃的衝動を抑えるのに必要な自制は、エネルギーを必要とします。そしてこのエネルギーは、部分的にはグルコースによって供給されます」

よって、夫婦げんかを解決するための科学なアドヴァイスをするなら、こうなる。「けんかをする前に、10まで数を数えよう。そして、チョコレートをちょっと口に入れるんだ」

お試しアレ

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